メルセデスベンツGクラスを中古車で手に入れられたら

なかなか値崩れしないメルセデスベンツのGクラス。それでも中古車ならなんとか手が届くと言って購入した人は私の周りにもいる。 なにしろ、少々高くても買えるのなら買いたいと思わせるだけの面白みを備えた車である。 中古車が出て、運良く手に入ったならば、思う存分楽しむのが良いだろう。 ベンツの中でもなかなか頑固なまでに外観を昔のまま残しているのだが、それがまたたまらない味のある雰囲気を醸し出している。 すぐにまるっこくなるヤワな車じゃない。カドがあってこそ表現できるタフさがあるのだと思わせられる。 何しろ車重は２トンである。見た瞬間から、少々の風などには動じない安定感を感じられる。もちろん走れば体に伝わる。 軽い車に乗り馴れている人ならば、その違いに最初は驚くようだ。 高速でよく表示される、横風注意の文字。あれが出ると怖くてスピードを出せないという人もいるが、それは車に重さがないために簡単に横から加わる力に揺れてsまうせいだ。 台風の強風で一瞬車体が持ち上がった経験が私にもあるが、あれを思い出すと、もう軽い車には乗りたくないと強烈に思う。 そんな心配をしながら車に乗りたくはないのだ。 安定を保ち、日常とは切り離された特別な空間を味わわせてくれ、そして何より乗っている事を、走る事を楽しめる、そんな車と付き合いたいのだ。 維持費の面では優しい事は言えない。燃費重視の今の流れには添っていないかもしれない。しかし、自分にそれがカバー出来る収入があるのなら、小さい事を言わずに安心出来る車に乗るべきだというのが私の信条だ。 とにかくこの車は面白い。 そつのないいつものベンツにはない表情を持っている。 アウトドアが好きで色んなところへ出掛けるのだが、臆せず悪路にも突っ込める。その瞬間の興奮は遊園地などでは感じられない、二度と無い経験となる。 だから飽きもせずに長く乗れるのだ。そして、乗り続けたいと思えるのだ。 この車と付き合っている間は年を取らないような気さえする。乗り込めばどこへでも行けるという安心感が、自分のパワーを生み出してくれるから。