車の安全設計、日本車の世界に誇れる分野

日本車は故障が少ないということで有名なのと、最近では燃費が優れているといった評判があります。これだけでもすばらしいことですが、さらにもう1歩進んでいる点として、安全な運転をサポートする技術があります。

例えば三菱の運転支援システムがあります。e-Assistと呼ばれるものですが、これはかなりの優れものです。機能は大きく分けると3種類あり、「車線逸脱警報システム」「レーダークルーズコントロールシステム」「衝突被害軽減ブレーキシステム」です。

車線逸脱警報システムは、車線からはみ出した時に警報がなるシステムです。かなり画期的なシステムですが、車線をはみ出して警報がなるということは、結構車内がうるさくなるのではないかという懸念があると思います。しかし、65キロ以上で走っている時のみですので、高速道路で走っている時に、車線からはみ出すと危ないということから開発されたシステムなのです。

レーダークルーズコントロールシステムは前の車との車間距離を詰めないようにしてくれるものです。前の車が減速すればこちらも減速するといった感じです。そして、この機能はオンオフの切り替えもボタン1つでできるようになっていますので、簡単に切り替えができます。この機能も高速道路などの渋滞にかなり役立つ機能だと思います。

衝突被害軽減ブレーキシステムはその名の通りではありますが、衝突を防ぐためのシステムです。勝手にブレーキの補助が働き、仮にぶつかったとしても、衝撃がかなり少なくなるのです。このシステムがあれば衝突事故の大惨事はかなり少なくなるのではないかと思います。

このように、三菱では様々な運転支援システムを作り上げていて、車を人間が運転しているもの、という概念を大きく崩すようなものになっています。ここまでくると、車自体が自分の身を守るために人間に指示を出しているようにも思います。まさに車が走るロボットのように見えるのではないでしょうか。

こういった安全への取り組みは三菱だけでなく、実はスバルやマツダが先に行っているのです。つまり、日本の自動車メーカーは他国と比べ、車の安全性に対する意識が強いということになります。

ただ、安全なのはいいのですが、車の面白さはどんどん少なくなっています。今の流れでいくと、車の運転の面白さを追及するためには外車、安全性重視なら日本車という形になっていきそうです。それはそれで少しさびしい思いがする、車好きにはそう感じる時があると思います。