今回は発売開始から10年以上常に人気中古車ランキング上位に食い込んでいるフィットについて述べていきます。
ホンダのフィットは2001年に販売開始して、それから約10年、常に人気車として上位に食い込んでいる車ですが、どういったところが人気なのでしょうか。まず、フィットはロゴの後継車として開発されて、シビックより小さくて小回りが利く車という売りで販売開始されました。また、コンパクトカーなのに広い車内空間も他の同等のスペックの車を凌駕しています。また、世界に目を向けて売り出しているところも販売台数を伸ばしている理由の1つではないでしょうか。
そして、2006年に2代目に移行するわけですが、5年間も変わらなかったということ自体が驚きの内容です。それだけ、フィットが定着して売れる車であったということが伺えます。そしてこの2代目へのモデルチェンジで、よりモダンで質感のある内装、外装に変化し、今まで以上に注目される車となりました。
また、エンジンは販売開始当初から1300CCであったが、2代目もそれを受け継いでいる。しかし、全く同じというわけではなく、ハイブリットカー仕様も販売されており、今までの人気車というわけではなく、今後も長く上位に食い込みそうな車です。
これは私の思ったことではありますが、フィットが発売された頃からコンパクトカーブームになったような気がします。フィットの前にはトヨタのビッツがあり、その車が人気な中でフィットが販売されて相乗効果でコンパクトカーが人気になりました。日産マーチがフルリニューアルで女性向けのコンパクトカーとして人気車になったのも大体同じくらいだったような気がします。それから10年近く経ちますが、このころ人気車であったコンパクトカーは今でも人気があります。中古車でもあまり値崩れしておらず、安くてお買い得という車にはなっていません。
今、自動車産業自体があまり景気が良い状態ではなく、むしろ不景気なわけですが、ホンダも苦戦しています。最近確かにヒット車が少ないように思います。フィットやシビックなど長年売れ続けている車に頼っているような感じがします。しかし、長年売れ続けている車であれば、中古車も数多くあるため今の不景気の中では中古車に流れてしまう事も多いと思います。ハイブリットカーではトヨタに先を越されているような感じがしますし、ここで新たなヒット商品が必要だと思います。フィットのように長年愛される車が逆にメーカーに影を落としている可能性もあります。