中古車で結構安く売っている三菱ミラージュ、待望の新型車登場!

今回は中古車ではおなじみ?の三菱ミラージュに新型車が登場したということで、三菱の思いを取り上げてみました。

現在三菱は日本国内でシェアが3%台とトヨタ、ホンダ、日産、マツダ、ダイハツ、スズキの後の7番手になっています。そして、新型車の登場もここ2年ほどなく、国内では低迷してしまっている自動車メーカーです。まあ、リコール隠しなどのいろいろな問題があったため仕方ないというのが実情ですが。

そんな中、今回の三菱ミラージュは期待の新車というわけですが、見た目はもちろんのこと、燃費がリッター27キロと低燃費であり、しかも車体価格が100万弱とこちらも低価格であります。実に注目すべき車のように思いますが、実は三菱の戦略の中で、この三菱ミラージュを日本でのヒット車にする気はあまりないようです。というのも、生産はタイで行い、日本に逆輸入の形で販売するらしいからです。こうすることによって、低価格を実現することができたと三菱は語っています。

確かに今の日本は新車市場が非常に厳しく、中古車と比べて激戦区になっています。そして、他の自動車メーカーはしのぎを削って争っていますが、なかなか厳しいのが現状です。他自動車メーカーがそうであるのであれば、正直今の三菱が対抗するのは厳しいということになります。その中で生まれた独自路線が今回のタイ生産の新興国ターゲットの戦略です。

苦しい台所事情をいかに解消していくかが、これからの自動車メーカーの重要課題になってきます。本当に厳しい状態だと思います。その中での苦渋の選択であったのではないかと思いますが、こういった動きが加速すると日本の自動車産業が衰退していくのではないかと危惧しています。

日本産の自動車の最大の魅力は、とにかくきっちりとした仕事です。分かりやすく言うと他の国の車より断然故障が少ない、不良品が少ないというのが一番のウリです。こういった日本の自動車産業の利点を今回の三菱のやり方で、維持できるのかどうなのかということです。この利点がなくなれば、正直値段が安くなったとしても魅力がなくなってしまうと思います。日本の自動車メーカーのウリというのは、世界が日本車に求めている事とイコールになってきているからです。

ただ、新しい試みには大いに期待しているところでもあります。このままでは日本の自動車産業は衰退してしまうという状態にまでなってきていますので、どうにか打開策を見出さなくてはいけません。