新しい買取の形、グーオクについて

今回は中古車情報誌や中古車情報サイトで有名なGooを運営しているプロトコーポレーションのサービス、グーオクについて述べていきます。

グーオクは今乗っている愛車の買取専門サイトということになりますが、グーオクというサイトの名前からも分かるように、オークション形式になっていることが特徴です。オークションって本当に売れるの、そんな整備や綺麗に掃除して車を納車することも出来ないし、そもそもいろんな規定があって難しいんじゃないのと思われるかもしれません。私もサイトの名前を見ただけでは、同じような印象を受けました。

実は、このオークションに参加しているのは、全国の中古車センターということになっているのです。つまり、ご自身で愛車を中古車買取専門店に持っていって買い取ってもらうのとなんら変わらないということになります。では何が特徴的なのという話になるかというと、全国約500店の中古車センターがあなたの愛車をサイト上で勝手に競り合ってくれるということです。

これってよくある一括見積りと何が違うのと思われた方もいるかもしれません。一括見積りに関しては、依頼主は様々な中古車買取専門店から金額提示等受けると思います。それをグーオクでは公開していますので、業者間同士で競り合ってくれるのが大きいです。素人では正直駆け引きが難しい分がありますので、そういったことをしなくていいのが大きなウリです。

つまり、このグーオクというサービスは、今乗っている車を中古車として業者に対して販売する、つまり商品として見るということをより強化する、もしくは強化させようとしたプロトコーポレーションの戦略のように思います。今乗っている車を少しでも高く売りたいと誰しも思っていますが、中古車センターで「ここがこうだからいくらですね」と言われるとそんなものかなということになってしまいます。乗っている車を販売するノウハウを持っていないのです。

このグーオクの登場で、今までは泣き寝入りしていたのが、これからは強気に商売のつもりで、自分の車を販売する方も出てくるのではないでしょうか。しかし、そうなってくると、今度は中古車価格が上がってしまうのではないかとちょっと不安になります。結局は仕入れと販売は表裏一体のもので、しかも販売者と購入者が入れ替わるものだけに、結局のところは今までと変わらないのではないかという気もします。ただ、もう少しいうと得をする人と損をする人の差が大きくなると思います。得したければ自分で掴み取れみたいな感じになりようです。