今回は10年前に人気があった車を覚えている範囲でざっくばらんに述べていきたいと思います。
まず、10年前と言うとワンボックスカーブームでした。例えばトヨタbBであったり、ホンダのSMXであったりとドレスアップして車高もおとしてという形で乗っていました。いわゆるデートカーという感じです。ベンチシートというものもウリになっていて、これがデートカーと言われる所以でもあるのですが、前部座席が広くなっており快適なドライブが楽しめるというものでした。また、サスペンションも固めになっており、衝撃を吸収するのではなく衝撃があったときに振動をもろに受けるような仕様が人気がありました。これはあくまで若者向けで小さな子供がいる家庭の車としては不向きですが。
次に軽自動車も大幅に変化した時代でした。スズキのワゴンRやダイハツムーブなど軽自動車なのに車内は広々というのがウリでした。また、軽自動車の場合はどうしても走りに難があるという傾向がありましたが、それをターボをつけることで補っている車も増えました。軽自動車は660CCでないとダメなのでターボでという発想になったわけです。これでターボは走りを楽しむ車にだけ搭載されていたものが一般的にも受け入れられることになったと思います。
このように10年前は現代の車にシフトしていく、大きな舵取りが行われた時代ではなかったかと思います。車のボディも随分と変わっていった時代だったと思います。例えば日産のスカイラインも今の形に変わっていった時代です。私個人的には前の形の方が断然魅力的だったのですが、ゴーン社長になり1つの打ち出した方向性でそのようになったのだと思います。
他の車に関しても全体的に角ばっていたものが丸み帯びた形になってきました。これは車ユーザーの嗜好が変わってきたということもありますが、それ以上に女性をターゲットにした戦略に変わってきたのではないかという感じがしました。女性の社会進出も増え、本当の意味で男女平等になってきていたのが10年前です。今では逆転してしまっている感じがしますが。そうした中で、女性は軽自動車というイメージから、女性でも自分が乗りたいと思う車を選択して乗るといった傾向が強くなりました。つまり、女性がスポーツカーに乗るケースも増えてきましたし、SUVに乗ることも多くなってきました。つまり、男性のおもちゃだけではなく、女性のおもちゃにも車がなってきたのです。