この車は数年前までは、ミニバンでは敵なしの状態でした。しかし、近年のセレナの躍進で、新車の販売台数ではかなり差をつけられてしまっています。しかし、中古車の販売台数では依然トップをキープしている人気車です。

この車の人気がある共通点は安全、運転しやすい、走行性能、定番モデル、流通台数、誰もが知っている、シートアレンジ、スライドドア、車両価格が安い、コストパフォーマンス、ファミリー向け、たくさん積める、ウォークスルー機能、シートが3列、、収納が豊富といったことが挙げられます。

上記の内容は実にすごく良い車なんだろうなと思いますが、実はセレナに関しても、ほとんどが同じなんです。つまり、現時点では勝てる要素になっていない、ということになります。

しかし、1点だけホンダのステップワゴンの優れている点があります。それは走りです。やはりホンダの車はミニバンであっても走りを追求していますので、しっかりとした走りを楽しみたい方にはお勧めです。但し、その反面、これがセレナに劣っている点だと思いますが、燃費が良くないのです。走りを追求するとどうしても燃費がとなってしまいます。そして、今のご時勢、燃費が良い車にみんな注目をしていますので、そういった中でなかなか伸び悩んでいる感じがありますね。

そうそう、もう1つ大事な点を忘れていました。乗車位置が低いことも特徴なんです。乗車位置が低いので、乗り降りがしやすい、これが子供やお年寄りにも優しい車ということで、ファミリー向けという太鼓判を押してもらっているのです。他にも走りにももちろん影響しています。そのあたりの今はちょっと軽視されている機能が優れている点で、一昔前は大人気車だったわけですね。

不満点を挙げると、一番多いのが内装やシートが安っぽいということです。これはステップワゴンに限らず、ホンダの車全般に言えることですが、走りを追求している分、内装には力を入れていない感じがする車が多いです。これは仕方ない面もあるのですが、見栄えの中でミニバンは外観がほとんど変わらなくなっているため、やはり内装は重要になっているのではないかと思います。内装にももう少し力を入れることで、ステップワゴンの復活にも繋がるんじゃないかなと思います。

後はもう少し安かったらなという声も多く、結局トータル的に不満というよりもセレナの方が良さそうといった印象が強くなっているのではないかと思います。