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日・仏・韓共同作品のフレンチ系SUV　ルノーコレオス　中古車

コレオスはルノーがはじめて発売したSUVで2008年に発売されている。このクルマは、デザインはルノーが中心となって開発し、シャーシーやコンポーネントは日産のエクストレイルとの共用性をもち、生産は韓国のルノーサムスン自動車が担当するというコラボレーションブランドなのである。世界的な省エネ意識の高まりもあり、市場はフルサイズのSUVからクロスオーバーSUVへとシフトしつつあり、そのマーケットを狙った戦略商品がこのコレオスとなっている。このクルマは既に40カ国で販売されているそうで、すっかりグローバルマーケティング商品として位置づけられている。開発こそ国を跨いで行われているが、乗ってみるとしっかりフランス車の味をもっており、特に足回りのセッティングはフレンチ系そのものとなっている。インテリアも柔らかなカラーリングにラウンドしたダッシュボードでフランス車らしさを演出している。シートのすわり心地も上品であちこちにフレンチ系の感覚が埋め込まれていることがわかる。


すでに日本車もそうだが、設計は日本でも生産はアジア系というクルマが増えつつあり、どこで生産しているからという先入観はクルマ自体のもつバリューとはかなり異なるものになってきている。特にこうした国をまたいだグローバルマーケティングプロダクトの場合にはとにかく試してみないことにはその価値はわからなくなってきている。自動車といえどもサプライチェーンが大きく変ってきていることを痛感させられるような商品だ。実際商品としてのクオリティは韓国メーカーが自前で生産しているクルマとはかなり異なりクオリティマネジメントもしっかりしていることを実感する。フランス車といいながら新車時の値段もかなりお買い得であるため、中古車市場はさらに買いやすい価格設定となっている。登場からそろそろ5年近く経つためマーケットにはお手ごろな車も出揃いはじめている。一度実車を見て、テストドライブしてみてみることをお勧めしたい。かなり事前に抱いていたイメージとクルマ自体が異なることが体感できるはずだ。