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生まれ変わった　ホンダ　アクティ　トラック　中古車

アクティトラックは、1963年に誕生した国産量産車初のDOHCエンジンを搭載したT360、後継のTN360の後を継ぐ形で1977年に登場し、現在に続いているホンダの軽トラックである。全長3395mm/全幅/1475mm全高/1745mmというサイズのボデイに0.66３気筒SOHCエンジンを搭載し、最高出力：45ps/5500r.p.mをたたき出す。アクティ登場の際には、ライトバンもラインナップに新たに登場した。軽トラ業界は、スズキ・キャリィとダイハツ・ハイゼットが首位を争いながら市場を制圧。あとの3社がスキを狙うという構図なのだが、その中でスバルとホンダは異色のキャラで戦っている。他車は運転席下エンジンのFRという保守的な設計だが、スバルのサンバーはRRで、アクティはミッドシップなのだ。そのアクティが4代目にフルチェンジ。サンバーが生産中止になるので、そのユーザーの取り込みを狙っているのではないだろうか。先代である3代目は非常に評判が悪かった。荷台の積載量を増やすためにミッドシップ化しロングホイールベースだったため小回りも効かず、またバッテリーの設置部が奥に行ってしまったため交換がしづらいことが挙げられた。その点新型である今回のモデルは、そのホイールベースを他車なみに短くすることで小回り性を確保することに成功。また旧型はミッドシップで危ないのを心配して、徹底的に粘るリア足だったが、今度はその粘りも減って、素直な曲がり方になっている。それでもやはりライバルはスバルのサンバーだろう。サンバーの4気筒はホンダの3気筒よりもずっと上品で静かに回る。腕があれば驚くほどの走りを見せるサンバーに対し、アクティは切れ味もリアのトラクションもそこそこ。軽とは思えぬ図抜けたステアフィールや赤いプラグコードなど、きわめてエンスーで、“畑のポルシェ911”と異名をとるサンバーの域には未だ達せずという声が多い。新車価格は102万円からとなっているが、それだったら中古車のサンバーを買ったほうが面白いかもしれない。