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フォルクスワーゲン　ニュービートルカブリオレ　中古車

ビートル（タイプⅠ）後継車。日本へは2003年6月に導入された。日本の仕様は直列4気筒2.0L SOHCエンジンに6速AT（ティップシフト機構付き）を搭載し、FF駆動となっている。屋根部分はカブリオテックスと呼ばれる布製で、電動にて開閉（アクションはZ字型）し後部に折りたたまれる。その所要時間は約13秒である。開閉時間はそこまで早いわけではないが、一般的な速度なのでそこまで気にしなくても良いだろう。このカブリオレの架装設計を手がけたのは同じドイツのカルマン社である。安全装置としては、カブリオレモデルでは標準装備されるべきである、車体の転倒時に瞬時に飛び出るロールオーバープロテクションが座席の後ろに装備されており、これにより転倒時、乗員の頭部が車体と路面により潰されることを防いでいる。単純なロールバーの設置のゴルフとは異なる仕様となり、デザイン面での洗練化が行われた。しかしながら、複雑な機構が組み込まれたことにより万が一装置が作動しなかった場合乗員に重大な損傷を負わせる危険性があり、この安全装置の採用には賛否が分かれているため、カブリオレモデル標準装備には至らない。オープン時の幌は車内に格納せず、車体後方ベルトライン上へ載せるように畳まれる。これは初代ビートルのカブリオレと同じ方法である。またこのおかげで、車内のスペースをほとんど犠牲にしないというメリットもある。4座オープンカーの後席は、セダンベースの車種を除き荷物置き場程度の広さしか持たないことが通例だが、このモデルはドーム型デザインのルーフが功を奏してか幌を閉めていても頭上の圧迫感、閉塞感が少なく、大人でもさほど窮屈な思いをせずに乗車できる。もし買うのであれば、中古車価格で２００万円もあれば非常に良い個体が手に入るであろう。