選択をクリックして中古車条件を選んで下さい

先輩がシトロエンC4の中古車を買いました。物珍しさで買ったのかと思いきや、とても思い入れがあるようです。

若い頃はいろんな趣味を持っていましたが、とくに車にはたくさんお金をつぎこんでいました。それというのも、私の勤めている会社は、結構長期出張が多くて、自宅にいられる期間は年間で3ヶ月程度のため、出張旅費やら食費をうまく節約すると、結構なお金を貯める事ができました。さらに厳しい残業で残業代も稼げましたので、長期出張から帰ってくると車を買い替える人が続出したものです。私の場合はお気に入りの車種が決まっていたので、その車を買う為にせっせと貯金し、中古車ではありますが入社2年で念願の車を買いました。さらに、ノーマルのままでは面白くないと、いろんな改造にもお金を掛けました。今思うと、その分貯金に回しておけば、いまごろ結構な額の貯金ができたのにと思ってしまいますが、逆に、その時代でなければ楽しめない事も一杯ありましたので、それはそれで良かったと思います。そんな事で、周りの同僚もいろんな車に乗っていましたが、一時的にブームになったのが、ちょっと珍しい外車を手に入れる、というものでした。


当時は外車向けのディーラーもあまり多くなかったですし、今のようにクオリティもあまり高くは無かったので、外車を買うという事は、面倒を背負い込むのを覚悟しなければなりませんでした。壊れた時の部品の代金も高いし、調達するまで時間はかかるし、リスクは高かったのですが、どうせ出張で乗る機会も少ないし、ある程度はお金で解決できるだろうという、今にして思うとちょっと怖いくらいの浅はかさで外車に手を付ける人が一杯いて、私はあまり賛同できませんでした。そんな中、私が尊敬していた先輩が中古のシトロエンC4を買いました。日本車に比べると明らかに異質なデザインで、走るたびに歩行者の目を引いていましたので、先輩も珍しい物好きなのかと思っていましたが、実はその先輩も、私と同じく、この車が大好きで、この車を買う為にいろんな節約をして、お金を貯めていたのだと教えてくれました。成金外車オーナーばかりで辟易としていた私ですが、尊敬する先輩が私と同じテイストを持っていると知って少し嬉しくなりました。